国民年金基金とは
2016/12/20
前回の記事にて国民年金基金について書きました。
国民年金基金をもう少し詳しく説明したいと思います。
会社の倒産、もしくはリストラなどにより独立せざるを得なくなった人や、個人事業主として独立する人にとって、国民年金基金は頼れる味方です。
国民年金基金とは「国民年金にゆとりをプラス」というキャッチフレーズで1991年に創設された組織です。将来的に受け取ることができる老齢基礎年金に少し上乗せして年金をもらえる仕組みで、個人事業主、自営業者、フリーランスの人などが加入できます。
会社に勤めているサラリーマン、公務員は国民年金の他にも厚生年金や共済年金がありますよね。それに比べて個人事業主などは国民年金しかありませんでした。そのため、新たに国民年金にプラスして上乗せできるシステムとして考え出されたのです。
個人事業主にとって嬉しいのは、掛け金全額が所得控除の対象になることです。掛け金は加入する年齢や性別などによって違いますが、上限は月額6万8000円です。これを12ヵ月分として、年間の掛金の合計は81万6000円になります。この掛金81万6000円を、すべて所得から差し引くことができるのです。所得税や住民税が軽減されるという利点もありますので、個人事業主、自営業者、フリーランスの人はできるだけ国民年金基金の加入を考えておきましょう。